アクタスの歴史

◉アクタスの変遷

 アクタスは平成3年(1991年)3月13日に創業しました。

10年、20年、30年とそれぞれの節目を経て今日まで続けてこられたのは、お客様はもちろん、社員、パート、クリーンスタッフの皆さんのおかげです。心から感謝申し上げます。

取締役会長 相馬 茉左子

平成2年の秋、私は2人の娘と3人で生きていくことになりました。娘は当時大学2年生と1年生。2人を大学に通わせるためには会社員としての収入ではとても足りません。起業して会社を経営しようと思い立ちました。会社の経営というと当時はまだまだ男性が主流でしたが、お掃除なら女性の私でもできるのではないかと思い、お掃除会社をやることにしました。資本金を揃えて株式会社として登記し、会社所在地は自宅です。そして、事務員さん1人とパートさん2人を雇い入れて、4人でスタートすることになりました。

こうして株式会社アクタスが誕生しました。

とはいえプロとしての掃除の経験もないので、掃除会社のフランチャイズに入会。午前中はそのフランチャイズの会社に行ってクリーニングのノウハウを学び、午後はワープロで作成した価格表を一般家庭にポスティング。あとは、建設会社や不動産会社に電話をかけての営業です。この時期にお取引が始まったお得意様のうち5社ほどと、30年以上たった今でもお取引いただいていていることは本当に驚きで、ありがたいことだと思っております。

2年間位は仕事があったら仕事をして、あとは営業の連続です。お得意様も徐々に増えてきましたが、3年間は苦労続きでした。

 

異業種交流会にも積極的に参加しました。日産異業種交流会とか、中小企業同友会に入会しました。良い会社作りの勉強をしたり、知り合いを増やして得意先の増加につなげるべく行動を積み重ねていきました。

創業して5年目には当時のお得意様だった、よみうりランドの会館で祝賀会を開くことができました。今から思うと大胆だったなと冷や汗が出ますが、お得意様やお取引先、異業種交流会のメンバー、そして従業員の総勢100名でお祝いしました。3月が設立だったので2月に行いましたが、雪がちらつく寒い日でした。

同じく創業から5年目に建設業の許可を取得してリフォーム業も始めました。そして創業時500万円だった資本金を500万円増資して1,000万円にしたのもこの年です。

この年で強く記憶に残っておりことがあります。3月20に発生した地下鉄サリン事件です。この日はリフォームの下見で朝8時少し前に乃木坂で地下鉄を降り、現場に向かうために歩いていました。数分遅かったら巻き込まれていたかもしれないと思うと、とても他人ごとではありませんでした。

大手不動産会社ともお取引が始まり、色々な仕事をさせていただきました。原状回復工事はもちろん戸建て住宅を解体して駐車場を作ったり、ガーデニングもやりました。それもみな外注さんに協力をしていただいてできたことです。本当にお世話になりました。

6年目からは上場企業や自動車ディーラー、メーカー様等、さまざまな会社様とお取引いただいております。10年目にあたる2001年には大手不動産会社様ともお取引が始まりました。アメリカで9.11テロ事件があった年でした。

15年目からは定期クリーニングに重点を置くようになり、ようやく経営も安定しました。

 

今から思えばしないでいいこともやりました。

2002年には整骨院、2003年にはコンクリート住宅のメンテナンス事業、2020年には梅干しの販売などです。

どうして始めたのかというと、その時の会社の状態が落ち着いていると新しいことに手を出したくなるという性分で、誘いがあるとそれに乗ってしまうというということです。残念ながらどの業種も3,4年で見極めることになり、反省しきりです。

 

そんななかでもお取引先であった上場企業様からは、さまざまな仕事を通して貴重な経験をさせていただきました。昭和10年代に建築された工場に吊り天井を設置する工事に始まり、床面積3,000㎡のタイルカーペットの張替え工事、社員食堂の移設、社屋のブラインド交換やパーテーションの移設工事、社屋の外壁塗装工事等です。いまでも日常清掃や定期清掃で長くお取引をさせていただいております。